雲海からのご来光

同棲地を離れる準備

予定通り

母体の中で息を引き取った秋人を祭壇に祀りながら日々が過ぎて行く。

本来は妻の介護と秋人の育児を行う為の引っ越しであったが、この1件で妻の病状を深く認識する事が出来たので、予定通り会社を辞め2人の故郷に戻る事にした。

有り難い事に妻に配慮した勤務スケジュールや給与変更のお話しまで頂いたが、引き継ぎが完了後に退職させて頂く事とした。

正直、この仕事は天職だと感じていて期待をして頂いていた事を痛感してはいたが、自分の中の優先順位を曲げた方が後悔すると思うとお話しをさせて頂いた。

この日から新人の募集と引き継ぎ資料作成が業務に加わった。

引っ越しの準備

勤務が終わり自宅に戻ると掃除を兼ねた荷物の整理を始めた。

実際に引っ越すのは当分先の話だとしても、借家が有りがたいほど広い為に物を集めて分類するのに時間が掛かってしまった。

季節物の服や食器などは早めに梱包して、お土産を付けて私の実家に送っておいた。

大家さんの旦那さんはゴミ収集のお仕事をされていたので、不慣れな分別する際には大変助かった。

新人研修と引き継ぎ

ハーローワークに募集を出してすぐに数人の方が面接に来られた。

採用されたのは、接客経験は無いけどパソコンの操作に長けていた技術肌の方だった。

基本的な流れを約1ヶ月で覚えて貰い、私が請け負っていたパソコン管理部分の引き継ぎを始めた。

2人の勤務を合わせると通常勤務が出来なかったので、私が休みの日や新人さんが当直勤務の時に時間を作りながら引き継ぎを行った。温泉を借りながら。

そして、試しにシステム変更期間に1週間の有休消化を行い、問題が無い事を確認して本格的な有休消化に入った。

有休消化の間は、懇意にして頂いていた方のお宅に夫婦でお邪魔させて頂いて、色々と貴重なお話しを頂いた。

そして、2人で行くと約束していた観光地や系列ホテルを周り今までの時間を更に深く心に刻み込む時間に使った。

心の声

・後に、この辺りの時間がとても印象深いと妻は語っていた。もしかしたら、離れたくなかったのかも知れない。

・介護を行う為に自分の環境を変える。勇気が要る事ではあるが、残念ながら1番必要な事だと思う。

投稿者:

ハンチントン病の介護者

ハンチントン病を発症した妻との約束、【そばに居たい】と言う言葉を胸に約15年の自宅介護を継続中。いわゆる介護鬱にならない様に、心に5段階のスイッチを用意しています。最高?最低?の時は4つ目までスイッチが入った事があります。

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